FXの勝ち方【取引時間帯編】
①外国為替市場の仕組み
【世界の為替市場】
日本時間の朝5時から銀行が営業を始めるオセアニア市場で、そこからアジア市場→ロンドン市場→ニューヨーク市場という順に西へと動いていきます。
【各都市ごとの市場時間】
一日を通して最も取引量が多くなるのは22:00~2:00にかけての時間帯。
この時間帯は世界で最も取引高が高いロンドン市場とニューヨーク市場が同時に動いているため、市場の取引量が増えやすい時間帯です。
②各時間帯の特徴とメイン通貨ペア
【アジア・オセアニア時間(8-15時)の特徴】
アジア・オセアニア時間は、欧州市場とニューヨーク市場の動きが止まっている分、比較的相場は落ち着いた動きをしやすく、ボラティリティ(変動率)が低くなりがちな時間帯です。
特に欧州・ニューヨーク時間に重要な経済指標などが控えている時は市場が様子見ムードになりがち。
ただし、常にボラが低い時ばかりかというと決してそんなことはありません。
また前日のトレンドが翌日も継続している場合は、勢いをそのままアジア・オセアニア時間まで引き継いでいることも結構あります。
アジア・オセアニア時間に動きが出やすい通貨ペア
アジア・オセアニア時間で動きが出やすい通貨ペアは、JPY、AUD、NZDです。
・市場がリスクオフで円高(リスクオンだと円安)
・中国と密接関係にあるオーストラリアの豪ドルが中国経済の動向で売買される
・日本やオーストラリアなどのアジア・オセアニア地域の経済指標が発表される
アジア・オセアニア時間でのトレードのポイント
アジア・オセアニア時間でのトレードのポイントですが、様子見ムードの中でウロウロするレンジ相場となることが多いです。
一方向へと動いていく、いわゆるトレンド相場であっても、この時間帯は価格を更新していく動きというよりは、価格が移動平均線と乖離を埋めていくような動きが出ることが多いので、この時間帯に押し目・戻り待ちの狙いを定めます。
【ロンドン時間(16-21時)の特徴】
この時間帯になってくると欧州勢が参入し始めることで、もみ合っていた相場に一気に方向感が出てきてトレンドが加速したり、それまでの相場展開とは雰囲気が変わってくることがよくあります。
アジア・オセアニア時間で短期的なトレンドを追いかけていたのに、ロンドン時間に入ってから流れが変わってしまい本来見立てた方向と逆にいってしまったり…
トレーダーの中には「欧州の出方を見てからポジションを入れる」というのをトレードルールに入れてる人もいたりしますし、それだけ欧州勢の取引高へ与える影響は大きいです。
ロンドン時間に動きが出やすい通貨ペア
ロンドン時間で動きが出やすい通貨ペアは、GBP、EUR、CHFです。
・市場がリスクオフでCHFが買われる(リスクオンだとCHFが売られる)
・イギリスやECB(欧州中央銀行)などのヨーロッパ地域の経済指標が発表される
ロンドン時間でのトレードのポイント
欧州時間に入ってくるとアジア・オセアニア時間の方向感とは真逆になることも普通にあるので、相場環境の変化には注意しないといけません!
例え朝の時点で相場環境を把握したとしても、「この時間帯からニューヨーク時間にかけて相場がどのように展開されていくだろうか?」ということを改めて相場環境を把握するように心がけておくといいと思います。
また、この時間帯はアジア・オセアニア時間に比べると中期的な相場の方向性が明確になることもよくあり、トレードチャンスが生まれやすい時間帯でもあるので「これから発展が期待できそう!」と思えるような綺麗なトレンドなどがあったら積極的に仕込んでいきましょう。
【ニューヨーク時間(21-6時)の特徴】
21-2時ごろまで外国為替市場はゴールデンタイムを迎え、ロンドン市場とニューヨーク市場の活動時間が重なり取引量はMAX。基本的にどの通貨ペアも元気よく動いてくれます♪
午後2時を過ぎると欧州市場が止まるので動きは徐々に落ち着いてきますが、アメリカでは深夜にFOMCや要人発言があったりするので深夜でもボラティリティーが高いことがあります。
ニューヨーク時間に動きが出やすい通貨ペア
ニューヨーク時間で動きが出やすい通貨ペアは、USD,CADです。
・アメリカ、カナダの経済指標が発表される
ニューヨーク時間でのトレードのポイント
この時間帯はとにかく相場が活発になり短期トレードでも大きな値幅を取りやすくなってきますので、あまりトレードに時間をかけずに効率よくFXで稼ぎたいという方はニューヨーク時間を主戦場にするといいでしょう。
取引量が最も多いこの時間帯は需給バランスがどちらかに傾くと一気にトレンドが加速しますので中期トレンドに乗っかれる局面が出やすいのもポイントです。
ニューヨーク時間は他の時間帯に比べて相場展開が早く、あっさり節目ポイントまで戻ってくれたりしますので、この時間帯は短期トレンドより中期的相場な流れを軸にトレードしていくのが良いでしょう。
また、ニューヨーク市場の終値は日足のローソク足が固まるタイミングでもありますので、日足の流れをより意識する時間帯でもあります。
FXの勝ち方【取引時間帯編】(まとめ)
①外国為替市場の仕組み
②各時間帯の特徴とメイン通貨ペア
管理人のトレード時間帯は、ロンドン時間(16:30-20:30)にユーロ円・ユーロドルの通貨ペアを、ニューヨーク時間(21:30-0:30)にドル円の通貨ペアであります。
取引時間帯ごとの値動きの特徴を理解しておけば、トレード戦略に活かすことができますし、その時々でどういった通貨ペアに動きがでやすいのかということを理解しておくと、より効率的に相場環境を分析することもできるようになってくると思います。
これまであまり為替市場の一日の流れを意識せずトレードしていた方は、ぜひ今回の記事内容を活かして次回以降のトレード勝率アップに繋げましょう!